メイカーフェア深圳 MakerFaire Shenzhen を見学してきました #MFSZ2019
はじめに
先週末11/10に、中国は深圳市で開催されたMakerFaire Shenzhen を見学してきましたのでレポートします。
http://www.shenzhenmakerfaire.com/
会場
会期は11/9~10の土日で開催されていました。移動の都合で10日のみの見学です。
深圳のMakerFaireは毎年会場が変わっています。前回2017年に参加したときは、深圳職業学校(ポリテク)が会場だったのですが、最寄駅は同じ留仙洞駅です。そこから少し歩いて会場へ向かいます。
会場に近くなるとこんな看板が出迎えてくれます。
今年は南山区にある「万科設計公社」というところでの開催です。
建物全体が半地下になっていて、クラフトや工芸、服飾などさまざまなオフィスが集まっているようです。
付近一帯は再開発中で、会場の後ろでは大きなツインタワーが建設中でした。DJIの本社ビルとなる予定だそうです。勢いがありますね。
深圳のメイカーフェアの主催は「柴火創客」というハッカースペースなのですが、そのオフィスがここにあります。
こんな感じで、工具や工作機械が取り揃えられた広い工作室や、ミーティングスペースがたくさんありました。
オフィスをつなぐ通路が迷路のように張り巡らされているのですが、その通路にたくさんのブースが設けられて、賑わっていました。
たくさんの親子連れが来場していました。ロボットや工作体験など、それぞれのブースに群がって夢中でいじりまわしていましたよ。未来のハッカーを養成しようとする意図をビシビシと感じました。
展示の数々
ブースはたくさんあって紹介しきれませんが、写真メインで紹介します。
LEDタワー。アクリル板と組み合わせてインテリア的にも良い感じですね。音に反応します。
ハンダごてのトップブランドの白光ですが、コテでペンのようにつかって焦げ目で絵を描くワークショップをやってました。
子供達の作品を10元で売るコーナー。面白い取り組みですね。
作者とその作品のカッコ良い写真が並べられていました。自分に自信が持てるようになりそうです。
Jetson Nanoで画像認識するロボット。ちょっと見えにくいですがプロジェクターで認識結果が写っています。コードは何で書いてるのと聞いたら、Pythonだそうです。よく見たらJupyter Notebookでした。
Donkey Carのコーナーもあり、見覚えのあるコースが敷いてありました。大きいコースなので、車が通るような通路を使って設置されていました。
ファイアマンが大人気。UKから来たジェレミーさんです。直火を使ったショーは日本だと難しそうです。
日本からもかなりの数が出展されていました。パレードなんかもやっていて、とても目立っていました。
日本でも有名なM5 Stackのブースもありました。未入手だったM5StickVがあったので購入して来ましたよ。これは別途レポートしたいと思います。
食堂はキャッシュレス
会場の中にカフェテリアが併設されていたのですが、キャッシュレス決済でした。ぜひやってみたかったのですが、WeChatのみ対応だったため、残高が不足しており体験できませんでした(残念ながらWeChatにチャージしておく手段が無かったのです)。
トレイにQRコードが印字されており、それを読み込んでアカウントとの紐付けを行います。
そして、料理を取って皿に乗せると、取ったぶんの重さが計測されて、料金がチャージされるという仕組みのようです。
料理皿の下にあるのが重量計になっていて、計測を行うようです。
料理の名前や単価がディスプレイに表示されていました。トレイとの紐付けの仕組みが不明ですが、RFID等を使っているのかもしれません。
しばらくすると、食事をしているうちにチャージが行われたとのことです。このカフェテリアではこれ以外の決済手段が使えませんでした。この割り切りはさすがです。それだけキャッシュレス決済が行き渡っているようです。
まとめ
簡単ですが、MakerFaireShenzhenの様子を紹介しました。アジアのMakerFaireは距離も近くて参加しやすいですね。各国で少しづつ特色があるようですので、その違いを観察してみるのも面白いかもしれません。
今回は香港国際空港経由での移動だったのですが、ご存知のように香港の情勢が危ういため少し懸念がありました。結果的に、トラブルなく移動することができたのですが、11/11にMTR(香港の地下鉄)が運休しているのに出くわすなど、影響が無いわけではありませんでした。この問題がなんとか解決に向かうよう願うばかりです。